■天岩戸神社

宮崎県西臼杵郡高千穂町大字岩戸1073-1

 

祭神:大日孁命

 創建年代不明。弘仁年間(810~824年)に大神大太惟基が霊夢に恐惶して頽廃していた社殿を再興したとされる。

 古事記、日本書紀では天照皇大神が素盞鳴尊を避けて天岩戸に隠れたとされている。天岩戸神社には岩戸川を挟んで東本宮と西本宮(上写真)があり、西本宮は本殿をもたず、その天岩戸と信じられている岩窟を御神体とする。

 対岸の東本宮は天照皇大神が天岩戸から出てきた後、最初に住んだ場所を祀る神社である。

 岩戸川川上には八百萬の神々が集まり、相談をした天安河原が位置する。

 神社には岩戸神楽三十三番が代々伝えられており、毎年11月~2月初旬にかけ、神社や各民家において終夜舞いを納める慣習がある。

 境内には天岩戸徴古館があり、考古資料970点のほか、土器、石器、美術品、大正天皇遺品、日露戦役遺物、菊花石、孔雀石など2,000点が展示されている。入館料 大人150円 小人 50円。

  

 

 
 

 

 神社に奉納されている酒樽は一部ワイン樽等が奉納されている神社を除き、日本酒が一般的ですが、天岩戸神社はさすが九州ということもあり、焼酎が奉献されています。 

 上の写真にある「天照」、「天孫降臨」、「くろうま」は神楽酒造株式会社の焼酎。神楽酒造は昭和29年に高千穂町で創業した酒造会社であり、本社は天岩戸神社から車で2分と近い。麦焼酎くろうま、そば焼酎天照、芋焼酎天孫降臨は町内の居酒屋では欠かせないうえ、道路沿いに並ぶ街灯に広告が掲載されているため、町を訪れた人は見落とすことがないだろう。

 

文献

〔縮刷版〕神道事典. 國學院大學日本文化研究所編, 弘文堂

日向國 天岩戸神社 http://amanoiwato-jinja.jp/

神楽酒造株式会社 http://www.kagurashuzo.co.jp/

 

 

 

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